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いとうクリニック

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生活習慣病

生活習慣病とは

近年、生活習慣・ライフスタイルの変化により、生活習慣病と言われるがん、糖尿病、心臓病などの疾患や肥満は、増加の一途をたどるばかりです。
これらの疾患は、発症してからの治療には身体的にも精神的にも負担の大きなものです。定期的に検査を行い、発症する前から早期発見・治療を行うと共に生活習慣の改善なども行うことが大切です。

当院で検査を受けられる方々のよくある症状

高血圧はどんな病気?

高血圧とは、血圧が高い状態で続いてしまう病気です。と言っても、あまりひどい場合でなければ、目立った症状はでてきません。
しかし、高い血圧は血管や心臓に強いストレスを与えます。その状態が長く続くと、血管や心臓に大きなダメージを与えてしまいます。

130/85mmHg以上だと高血圧です。

※高血圧が続くと、動脈に常に高い圧力がかかり、血管の内側に傷がつきます。すると、そこに血液中の諸成分や脂質が染み込み、動脈硬化が起こりやすくなります。

高血圧の原因と治療

高血圧の原因と治療

高血圧の90%以上を占めるとされる本態性高血圧には、生活習慣と遺伝的な体質の両方が関係していると言われています。
例えば、塩分を摂り過ぎると高血圧になりやすいことが分かっています。また、ストレスや血圧を上昇させてしまいます。

高血圧の治療

高血圧の治療は、通常、まず食事療法や運動療法、禁煙などの生活習慣病の改善から始めます。
その後、食事療法や運動療法で様子を見たうえで、まだ血圧が下がらない場合は、薬による治療を始めます。ただし、血圧が非常に高い場合や糖尿病や腎疾患などの病気を合併している場合には、直ちに薬による治療を始めます。

糖尿病は自己管理が大切です

糖尿病はきちんと治療を受け、食事療法など日常生活上での自己管理を徹底することで悪化を防ぐことができます。
適度な運動を習慣づけ、食事療法とともに管理しましょう。定期的な検査も大事です。

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標

治療目標は、年齢、発病期間、低血糖の危険性、サポート体制などに加え、高齢者では認知機能や基本的ADL、手段的ADL、併存疾患なども考慮して個別に設定する。ただし、加齢に伴って重症低血糖の危険性が高くなることに十分注意する。

注1: 認知機能や基本的ADL(着衣、移動、入浴、トイレの使用など)、手段的ADL(IADL:買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理など)の評価に関しては、 日本老年医学会のホームページ ( http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/ ) を参照する。エンド・オブ・ライフの状態では、著しい高血糖を防止し、それに伴う脱水や急性合併症を予防する治療を優先する。
注2: 高齢者糖尿病においても、合併症予防のための目標は7.0%未満である。ただし、適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法の副作用なく達成可能な場合の目標を6.0%未満、治療の強化が難しい場合の目標を8.0%未満とする。下限を設けない。カテゴリーIIIに該当する状態で、多剤併用による有害作用が懸念される場合や、重篤な併存疾患を有し、社会的サポートが乏しい場合などには、8.5%未満を目標とすることも許容される。
注3: 糖尿病発病期間も考慮し、合併症発症・進展阻止が優先される場合には、重症低血糖を予防する対策を講じつつ、個々の高齢者ごとに個別の目標や下限を設定してもよい。 65歳未満からこれらの薬剤を用いて治療中であり、かつ血糖コントロール状態が図の目標や下限を下回る場合には、基本的に現状を維持するが、重症低血糖に十分注意する。グリニド薬は、種類・使用量・血糖値等を勘案し、重症低血糖が危惧されない薬剤に分類される場合もある。

【重要な注意事項】 糖尿病治療薬の使用にあたっては、日本老年医学会編「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を参照すること。薬剤使用時には多剤併用を避け、副作用の出現に十分に注意する。

※糖尿病治療ガイド2016-2017より引用

症状の変化に注意を払いましょう

  • 手足にしびれはありませんか?
  • やたらとのどが渇いたりしませんか?
  • 尿量が多くなったということはありませんか?
  • 以前より食欲が旺盛になったということはないですか?
  • 慢性的なだるさを感じていませんか?
  • 最近、急に太った、あるいは痩せたりはしていませんか?
  • 風邪をひきやすくなったということはありませんか?
  • 最近、視力が低下したと感じることはありませんか?
  • 吹き出物や湿疹ができやすく(治りにくく)なったということはないですか?

脂質異常症(高コレステロール血症)とは

脂質異常症(高コレステロール血症)とは、血液中のコレステロール、特にLDLコレステロールや中性脂肪が過剰になっている状態のことを言います。そのままにしておくと動脈硬化を引き起こし日本人の死因の上位を占める脳卒中や心筋梗塞といった死に至る病気の原因となってしまいます。

脂質異常症(高コレステロール血症)の診断基準

脂質異常症の診断基準(空腹時採血)
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール(LDL-C) ≧120mg/dl
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール(HDL-C) <40mg/dl
高トリグリセリド血症 トリグリセリド(TG) ≧150mg/dl

動脈硬化とは

動脈硬化は、血管の壁が硬く変化して血管が細くなり、血液が流れにくくなる病気です。血液が途絶えると、そこから先へは酸素や栄養が行き渡らず、細胞が活動できなくなり、ついには細胞が壊死します。狭心症や心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞は、動脈硬化が原因で、心臓や脳の細胞が働かなくなることから発症します。
日本人の死因の第1位はがんですが、2位と3位は心疾患、脳血管疾患が占めています。動脈硬化が人の命を左右する、大変重要な病気であることが分かります。また、糖尿病の合併症の一つに足の壊疽がありますが、この発症にも動脈硬化が深く関係しています。

動脈硬化を防ぐには

動脈硬化は一度発症すると、血管を元通りの状態に戻すのは難しく、進行を遅らせることが治療の主目的となります。動脈硬化を防ぐには、危険因子を一つでも減らし、悪循環の輪を小さくすることが大切です。
動脈硬化の危険因子の防止策には、食事療法による血糖値コントロール、運動不足解消、禁煙、アルコール摂取を控えるなどさまざまあり、症状によって、患者様の症状に合わせた治療法を選択します。
動脈硬化を取り巻く病気は、ほとんど自覚症状に表れずに進行しますから、定期的な検査は欠かせません。検査には、血圧や血中脂肪の測定はもちろん、心臓の予備能力を調べる負荷心電図、血管の状態を直接確認する眼底検査、超音波による動脈硬化の程度の確認など、いろいろな方法があります。
定期的な検査を忘れずに、よく理解して、より良いコントロールの維持を目指しましょう!

高尿酸血症・痛風の治療アルゴリズム

痛風ガイドライン

〔参考〕高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 2019年06月20日発行